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無師自通一題03
『命盤が示す、十二支と、四季、五行(木・火・土・金・水)。』
古代の中国では、自然界の成り立ちを五つの要素(木・火・土・金・水)に分けて分類整理し、表現しようとしました。
木は火の勢いを強め、燃えると土に還し、灰は土を肥沃にし、肥沃な土は水を豊かにし、水は木を育てる転生輪廻思想。相生作用と呼びます。
水は火の勢いを弱める如く、隣り合う五行の各要素は互いに高め合うが、一つ置きの要素は互いに剋し合う関係にあるとする思想。相剋作用と呼びます。
北を指し示す「子」は、また水の象意を持っています。東を指し示す「卯」は木の象意を持ち、南を指し示す「午」は火の象意を、西を指し示す「酉」は金の象意を持っています。各その間を、土の象意を持った「丑」、「辰」、「未」、「戌」が埋めています。
「寅・卯・辰」は春を司り、「巳・午・未」は夏を司り、「申・酉・戌」は秋を司り、「亥・子、丑」は冬を司ります。
こうして見ていきますと、命盤上に自然界の姿を投影させていることが分かってきます。星が配置され、命盤という舞台が回り始めると、肉体を持った人の姿かたちが、宴舞台上で演じられるカラクリとなるのでしょうか?
天機星という、紫微星の時計と逆周り隣に常に寄り添うように隣の宮に配置される「木」に属する星があります。信仰心厚く、兄弟を象意し、計算、計画、段取り、整理整頓などなどを司ると言われています。
高輝度は子宮と午宮に入ると「廟」です。丑宮と未宮に入ると「陥」です。辰宮と戌宮では「利」として、巳宮と亥宮では「平」として配置されています。同じ土の場所なのに丑宮と未宮では陥、辰宮と戌宮では利、どうしてか? 実は、もう一つ要素があるのです。季節により五行旺相休囚絶という分類があります。
小生には訳が分かりませんが、春の場所は木は旺なのに秋の場所に木に属する星が入ると絶なんです。こんなところから「陥」と「利」の差を付けているのでは? と考えています。下に五行旺相休囚絶表を書いておきます。
五行旺相休囚絶 表 | |||||
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春季 | 木旺 | 火相 | 水休 | 金囚 | 土絶 |
夏季 | 火旺 | 土相 | 木休 | 水囚 | 金絶 |
秋季 | 金旺 | 水相 | 土休 | 火囚 | 木絶 |
冬季 | 水旺 | 木相 | 金休 | 土囚 | 火絶 |
辰戌丑未四季 | 土旺 | 金相 | 火休 | 木囚 | 水絶 |