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無師自通一題17
『化権星』
化権星は陽で木に属します。十干で配置されます。甲で破軍星に、乙で天梁星に、丙で天機星に、丁で天同星に、戊で太陰星に、己で貪狼星に、庚で武曲星に、辛で太陽星に、壬で紫微星に、癸で巨門星にそれぞれ付きます。擎羊星・陀羅星・天空星・地劫星・大耗星・小耗星・天使星などの影響をうけると、化権星の持つ「権勢」という象意が、「災」という象意に変質して、社会から「罰」という制裁に発展する象意が生まれます。丑宮にあると光輝度は(廟)、卯宮・戌宮にあると光輝度は、(地)になります。寅宮・未宮に入ると光輝度は(利)、辰宮・巳宮・午宮にあると光輝度は(平)、子宮・申宮・酉宮にあると光輝度は(陥)になります。
人に「覇気」と「権勢」を吹き込んでくれるようです。付く星によってそれぞれ違うのでしょうが、命盤を見るときに意識を込めてください。同時に、化禄星と化科星がどの宮のどの星に付いているかも見て、吟味の助けにしてください。バランスがとれていると判断出来れば、自己の社会進出、自己顕示が期待出来るからです。追い風に必ずなります。
本命命盤、十年大運、年運、月運、日運に化権星を付けていくことで、福の厚みを日単位で推し量る助けとなり、命盤は一時も休むことなく、相剋、強弱を付けて「活」と「気」というエネルギーを注ぎ込んでくれ、自分にピッタリと寄り添って居てくれていることを実感することが出来ます。
化権星と化科星が身宮や命宮で同宮すると「文章」に秀でた才能を発揮して社会で発芽するとあります。このような命盤を持っておられる方は、心の準備も必要です。命宮や身宮が両星で囲まれるような命盤になると「富」と「貴」が約束されます。化禄星と良い関係にあれば、昇進の喜び、財福の喜びも約束されます。